今回、取り沙汰されている判定をめぐる審判へのひぼう中傷については、当事者である選手も懸念を示しています。

柔道男子60キロ級の永山竜樹選手は先月27日、スペインのフランシスコ・ガルリゴス選手と準々決勝で対戦し、絞め技で一本負けを喫しました。

この際、審判の「待て」がかかったあともガルリゴス選手が絞め技をかけ続けたとして永山選手側が抗議しましたが、判定は覆りませんでした。

試合後、ガルリゴス選手のSNSには「危険な行為だ」などとする批判が大量に寄せられました。また、審判を務めた女性に対してもSNSで「誤審だ」とか、「買収されている」などの書き込みが相次ぎ、「柔道の審判」が一時、旧ツイッターのXでトレンドワードに入りました。

こうした中、永山選手は自身のインスタグラムに「お互い必死に戦った結果なので、選手へのひぼう中傷などは控えていただきたいです。審判の方も判断の難しい状況だったと思います」などと投稿したほか、ガルリゴス選手と2人で撮影した写真もアップし、謝罪のことばがあったことを明かしました。